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薬剤師のリカレント教育としての履修証明プログラム

私立 京都薬科大学

基準9:社会連携・社会貢献

薬剤師のリカレント教育としての履修証明プログラム

京都薬科大学
種別 大学評価
年度 2022年度
区分 私立
規模(収容定員) ~4,000人
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取組み事例

薬剤師のリカレント教育として「Lehmannプログラム」を開設し、卒業生のみならず他大学卒業生も受け入れるなど、社会に開かれた履修証明プログラムとなっている。このプログラムを通じて、論文や症例報告書の作成能力の向上や現場リーダーとして必要な素養を身につけるとともに、専門・認定薬剤師資格の取得をサポートし、将来の薬学領域におけるリーダー育成につながる社会貢献事業として期待できることから、評価できる。

ここがポイント

  • 卒業生、他大学の卒業生を参加可能とする社会に開かれた履修証明プログラムである。
  • 将来の薬学領域におけるリーダーを育成することを目的とし、論文や症例報告書の作成能力の向上や現場リーダーとして必要な素養を身につけるとともに、専門・認定薬剤師資格の取得をサポートしている。

大学からのコメント

 医療の高度化・多様化や地域医療の推進などを背景に、薬剤師に求められる役割が変化しており、質の高い薬学管理や高度専門性の習得が求められています。 各専門領域において質の高い業務に従事することが期待される、学会などが認定する「専門・認定薬剤師」を取得するためには、実務経験に加え、論文作成や症例報告書作成が課せられていますが、論文・症例報告書の作成指導を専門的に受けられる機会が限られているため、資格取得を断念する薬剤師も一定数存在するのが現状です。  本プログラムは、このような課題の解決に向け、専門・認定薬剤師取得をサポートするため、科学を基盤とした学び直しの機会を提供し、円滑な医療推進、健康維持に貢献することを目指した社会人向けの年間カリキュラムとして展開しています。  薬学的視点に基づいた症例解析や症例報告書の作成技能を学ぶ「症例報告書作成コース」、適切な研究計画を立て、実践する技能を学ぶ「研究計画・実践コース」、わかりやすい論文を執筆できる技能を学ぶ「論文作成コース」の3コースを展開し、専門・認定薬剤師資格取得に必要な知識や技能を段階的に身に付けるための教育を提供します。  カリキュラムは共通科目+専門科目からなり、専門科目は前述の3コースに分かれています。全共通科目と選択した専門科目1コースを受講し、修了課題を提出すれば履修証明書が交付されます。指導体制は少人数制(指導教員1人に受講生2~3人)としており、受講形態としてはe-learningとスクーリングを組み合わせて実施します。  このプログラムの特徴は、資格取得支援だけではなく、地域医療やチーム医療の現場を薬学的視点からリードできる人材を育成することを最終目的としている点にあります。共通科目では「リーダー養成基礎科目」に時間を割き、論文の読み方、患者への活用・応用法、プレゼンテーションの作り方や発表方法、調査・統計の方法などについて、学んだことを現場ですぐに活用できるよう、演習中心のカリキュラムが組まれています。

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