調査研究事業

大学評価研究所

本協会では、調査研究を恒常的・系統的に実施し、その成果を本協会の諸事業の発展に役立てるとともに、会員大学の利用に供することを目的として、「大学評価研究所」を設けています。

大学評価研究所について

ご挨拶

新型コロナウイルスCOVID-19によるパンデミック――。この問題が生じてから、私たちの生活、さらに価値観は大きく変わりました。ほんのすこし前には、おそらく想像すらできなかった事態でしょう。もはや「歴史の終わり」ではなく、新しい「歴史の始まり」なのかもしれません。

パンデミックは大学をさまざまな面で変容させています。わずかの間に急速に進展した教育のオンライン化、大学のDXはその一例です。今日の大学に押し寄せる時代の波や変容はこうしたことばかりでありません。将来が不透明な現代において、大学には豊かな将来社会構築のための新しい方向性を切り拓くような知の営みと実践が必要とされ、われわれ大学関係者にはそのための協働の営為が求められているといえましょう。

2018年に設置された大学評価研究所(以下「本研究所」といいます。)は、「本協会の諸事業に資するよう、国内外の大学評価に関する調査研究を行うとともに、その成果を会員大学の利用に供する」ことを目的に掲げています。その活動は、大学をめぐるさまざまな状況の中で高等教育に関する新しい方向性を切り拓いてきた大学基準協会(以下「本協会」といいます。)の重要な活動の一つです。1947年の創設以来、本協会は調査研究を基軸の一つとして活動を展開してまいりましたが、本研究所もこれまでの取り組みの成果の上に成立しております。おかげさまで本研究所の諸活動は広く受け入れられ、例えば、調査研究の結果については関係各位の活用に供していただいており、大学評価研究所大会や公開研究会といったイベントにも多くのご参加を得ております。また、『大学評価研究』やJUAA選書といった刊行物もさまざまな知見を公にする媒体として機能し、関係各位からご好評をいただいております。

今後とも本研究所は、大学の改善・向上に貢献できるよう精力的に活動してまいります。調査研究プロジェクトについては、常に複数のものを実施いたしております。プロジェクトのテーマは、質保証に直接関わるものからリベラルアーツなど大学教育の在り方そのものに関わるものまで幅広く、どれも各大学の発展に参考となるよう実施しているものです。研究会等のイベントや書誌刊行についても同様に、広く皆様方に有益なものとなるよう取り組んでまいります。

いずれの取り組みにつきましても、何より欠かせないのが会員校をはじめとする関係者の皆様のご理解とご協力です。今後とも引き続きご指導ご鞭撻を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

大学評価研究所所長
(東北大学副学長)
 植木 俊哉

研究テーマ

本研究所での調査研究テーマは、以下のとおりです。

2023-2024年度「質保証における学生参画の在り方に関する調査研究」
2023-2024年度「単位制の今日的位相と単位制の実質化に関する調査研究」
2021-2022年度「学士課程教育における現代社会で求められている課題に対応する能力育成に関する調査研究」
2021-2022年度「教学マネジメントに関する調査研究」
2020-2021年度「効果的オンライン教育のあり方と評価基準・視点に関する調査研究」
2019-2021年度「達成度評価のあり方に関わる調査研究」
※ 調査研究成果は、「研究成果・公表資料 」ページからご覧になれます。

研究員