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大学基準協会の概要
大学基準協会は、1947年にアメリカのアクレディテーション団体をモデルとして、国・公・私立大学46校により設立された大学団体です。当時のわが国は戦後の復興に向けて歩んでいる最中にあり、高等教育のシステムも大きな変革期を迎えていました。こうした状況にあって、本協会は「会員の自主的努力と相互的援助によって、わが国における大学の質的向上を図る」ことを目的に掲げ、「大学基準」の制定や会員相互資格審査などの取り組みを通じて、戦後の大学改革の一翼を担ってきました。
1990年代に入ると、大学の設置に関する規制緩和の動きに呼応して、本協会はいち早く大学の自己点検・評価を基礎とする「大学評価」を始めました。そして、2004年度からは認証評価制度(※)が始まり、わが国初の大学機関別認証評価機関としての認証を受け、その後は認証評価を中心とした事業を展開しています。
また、本協会では、国内外の高等教育に関する調査研究にも取り組んでおり、評価システムの改善・向上に努めるとともに、研究成果を広く社会に公表することで、大学の質的向上を支援しています。
さらに、近年のグローバル化に応じて、海外の質保証機関との連携強化を図り、評価の国際通用性の確保にも努めています。
本協会は、わが国を代表する高等教育の質保証機関として、これからも大学の質的向上に貢献していきます。
※認証評価制度
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大学、短期大学、高等専門学校及び専門職大学院が、その教育研究水準の向上に資するため、教育研究、 組織運営及び施設設備の総合的な状況に関し、定期的(大学、短期大学及び高等専門学校は7年以内、専門職大学院は5年以内)に、文部科学大臣の認証を受けた評価機関(認証評価機関)の実施する評価を受ける制度のことです。
大学の質保証
大学は、高度の教育及び学術研究の中心機関として自主的・自律的な存在であり、知的活動によって 社会に貢献し、その発展を支えていくことを目的としています。
近年、18歳人口の減少に伴う大学全入時代の到来やグローバル化の進展など、大学を取り巻く状況 は大きく変わりつつあります。こうした状況のなかで、あらためて大学に問われているのは、高等教育機関としての人材養成機能の強化です。つまり、変化する社会の中で、多様な学生を有為な人材として送り出すことが、大学には求められているのです。
そこで、大学は学生に何を学ばせ、どのような能力を身につけさせるのかということを明確にし、社会に対して説明していくことが必要となります。また同時に、教育活動の充実を図り、それを学習の成果へと結びつけ、社会に還元していくことも求められます。そのためには、大学が主体的かつ積極的に教育研 究水準の維持・向上に取り組み、教育の質を高めていくことが必要です。
本協会は、認証評価を中心とした諸活動を通じて、大学の自律的な教育の質保証を支援します。