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「創造性」を涵養する教育プログラムとその発展

私立 豊田工業大学

基準4:教育課程・学習成果

「創造性」を涵養する教育プログラムとその発展

豊田工業大学
種別 大学評価
年度 2023年度
区分 私立
規模(収容定員) ~4,000人
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取組み事例

自ら課題を発見し、解決策を考え、行動に移す力を育成する4年間を通じた教育として「創造性開発プログラム」を継続的に展開している。このプログラムは、技術者に必要なリテラシーを学ぶ、企業でのモノづくりの課題に取り組むなどの多彩な実習や、チームでモノづくりに挑戦するセミナー等で学習したスキルを応用して卒業研究に生かせる内容となっている。初年次でのキャリアプラン構築や寮生活を通じた自主的な学びを強化すべく、「工学スタートアップセミナー」や1年次及び3年次に「学外実習」を開設し、プログラムを改善・発展させており、知識・技術力、チャレンジ精神、コミュニケーション力、応用力等の「創造性」を涵養していることは、評価できる。

ここがポイント

  • 4年間を通じて、多様な実習等を採り入れ、モノづくりを志す者に必要な「創造性」を涵養している。
  • プログラムを継続するなかで、時代にあわせ課題テーマを変更するなどの改善を図っている。

大学からのコメント

世の中には、工学が手を打つべき問題がたくさんあります。これを解決するためには「論理的思考力」や「創造性」などが必要であり、本学ではこれらの汎用力を培う教育に力を入れています。中でも、国際競争の中で日本が技術立国であり続けるために、未来のエンジニアの「創造性」を開花させることがとても重要です。こうした思いから、2012年開始の新カリキュラムの中核に据えたのが「創造性開発プログラム」で、「自ら課題を発見し、解決策を考え、行動に移す力」を4年間を通して育成するものです。具体的に「創造性」とは、①豊かな知識・技術力、②知的好奇心、③チャレンジ精神、④コミュニケーション力、⑤応用力、の5つの要素の総合力と捉えています。もともと「創造性」は、教養教育、語学教育、導入・キャリア教育、専門教育など全ての教育で養うことができます。この中で、「創造性」を引き出す実験・実習を中心とした科目群を特に「創造性開発プログラム」と命名し、教育に取組んでいます。
本プログラムでは、各学年の目標を次のように定め、それらを引き出す科目を開設しています。【1年次】<目標>モノづくりや工夫することの面白さに気づく、<科目>工学スタートアップセミナー、工学リテラシー、学外実習、【2年次】<目標>学問とのつながりを強く意識して創作活動を行う、<科目>工学基礎実験、現代工学概論、創造性開発実習、データサイエンス実践集中演習、【3年次】<目標>専門知識を生かし、他分野の学生と協力して創造的活動を行う、<科目>工学実験、技術開発特論、創造性開発セミナー、学外実習、人工知能・深層学習実験、物質工学実験、【4年次】<目標>研究室で独創的な先端研究を行う、<科目>卒業研究
日本の発明王、豊田佐吉翁はかつてこう言いました。「研究と創造に心を致し、常に時流に先んずべし」。この言葉は本学の建学の理念となっています。本プログラムを時代に合わせてブラッシュアップし、時流を自らつくることのできるエンジニアを育成したいと考えています。

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