5 学生支援
一人ひとりの学生を大切にする、きめ細やかで手厚い指導体制
取組み事例
集団指導と担当指導制度の組み合わせによる研究指導、奨学金や実践的政策研究を支援する助成制度、「コンサルティング・プロジェクト」における伴走的な指導等、個々の学生に対するきめ細かな手厚い支援が、複合的・総合的に機能していることは評価できる(評価の視点5-8)。
ここがポイント
- 奨学金等による金銭的な支援のみならず、学生にとって相談しやすい環境を整えることで学生生活を支えている。
- 担当の指導教員のみならず、プログラム全体で学生を見守り教員間で情報共有している。
大学からのコメント
本大学院は、専門職大学院として、様々な関心や学習経験を持つ多様な学生を受け入れています。国際政策や公共政策に関わる仕事で役立つ知見や分析・提案能力を高めたいという希望を持つという点は共通していますが、専門職大学院では修士論文の執筆は必須となっていないこともあり、学習や指導に対する学生の要望は多様です。
そのような多様な要望に応えるためには、学生一人ひとりのプロファイル、学習状況、要望などを踏まえた、オーダーメイドの教育を提供することが最も効果的と考えられます。継続的な個別指導が望ましいと考えられる学生がいる一方で、多様な学びの機会を提供し、教員は補助的な助言や支援を提供することが望ましいと考えられる学生もいます。学生一人ひとりに異なる支援を行えるように、本大学院では、大学の基金からの支援も受けて、実践的な学習や海外での学びを促す助成金制度なども整備し、多様な学びの機会を提供するとともに、集団指導と担当指導を組み合わせて、複合的・総合的な支援を行う体制を整えてきました。
そのような教育体制の下で、学生に主体的な学びを促し、多様な学習機会や指導体制を積極的に活用して、深い学びを行ってもらいたいと考えています。指導や支援が自動的・継続的に与えられる体制ではないため、消極的な学びしかできない学生にとっては、教員からの指導が不十分となる可能性はあります。しかし、主体的な学びや教員への積極的なアプローチを学生に促すことで、深い学びを自ら体験し、卒業後も主体的に仕事をすることができる人材を育成していきたいと考えています。
伴走的な指導やきめ細やかな支援には手間もかかりますが、教員は学生と適度な距離をとり、学生同士の助け合いや切磋琢磨を促すことで、限られた時間の中で効果的な教育を行えるように努めています。