基準7:学生支援
学生同士のピア・サポートを中心とする全学的・多面的な障がい学生支援
取組み事例
障がい学生を支援する「アクセシビリティスタッフ」を育成する支援体制を構築し、スタッフ間で知識やスキルを継承しながら、学生同士による支援を展開している。同スタッフは経年的に増加しており、支援の充実につながっている。また、近年は障がい学生の就職支援の一環として「就労前支援プログラム(TOSS-Program)」も実施し、2022(令和4)年度からは大学独自のプログラムの実施も検討している。そのほかにも、「障がい学生支援コーディネーター」の配置や教職員を対象とした研修会の実施等、全学的・多面的に障がい学生支援の充実に継続して取り組んでいる点は評価できる。
ここがポイント
- 受験時から卒業まで、障がいの程度や特性に合わせた多様な支援を行っている。
- 障がい学生を支援する「アクセシビリティスタッフ」を育成する体制を構築し、スタッフ間で知識やスキルを継承しながらノートテイクやパソコンテイク等の履修支援や通学介助等の支援を行っており、スタッフも経年的に増加し支援の充実につながっている。
- 障がい学生に対する大学独自の就職支援プログラムの検討や専門職員の配置、教職員対象の研修会の実施等、障がい学生支援を一層充実させるよう全学的・多面的に継続して取り組んでいる。
大学からのコメント
本学の障がい学生支援の始まりは学生と教職員有志達が自主的に立ち上げたバリアフリー委員会でした。その後、教職員組織としてのアクセシビリティ推進委員会が設置され、現在に至っています。学生同士の相互扶助、成長の気風は受け継がれ、障がいのある学生への情報保障、通学介助などの必要な支援等に直接かかわっているのは、多くの在学生「アクセシビリティスタッフ」です。障がい学生支援担当部署のサポートセンターが中心となり、アクセシビリティスタッフと協力しながら、パソコンテイクやノートテイク技術を学ぶための講習会、介助講習会、手話の勉強会等を実施し、スタッフ育成を行っています。
2021年度は、PEPNet―Japan 協力のもと本学および北海道内の大学2校による共同主催で、北海道内大学間連携「遠隔パソコンノートテイカー養成講座」を開催しました。本学を含め北海道内の他大学も、コロナ禍でパソコンノートテイカーの養成が滞っていましたが、この遠隔での養成講座の実施により、スタッフの育成をすることができ、支援体制維持に繋げることができました。
関連サイト
- 札幌学院大学 障がい学生支援https://www.sgu.ac.jp/campuslife/accessibility/shien.html