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充実した留学生活を送るための多彩な支援

私立 聖学院大学

基準7:学生支援

充実した留学生活を送るための多彩な支援

聖学院大学
種別 大学評価
年度 2021年度
区分 私立
規模(収容定員) ~4,000人
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取組み事例

2017(平成29)年度に開設した留学生センターにおいて、留学生に必要な支援を丁寧に実施している。特に、留学生同士によるピア・ティーチングの機会を設け、留学生向けの外部奨学金「ロータリー米山記念奨学金」の獲得に向け、現役奨学生が受給希望学生に指導を行っている。この取り組みにより、同奨学金の獲得について継続的な実績を上げるとともに、留学生同士の関係づくりに役立っている。また、日本語教員の指導のもと、留学生が地域の外国人市民のため、地域広報誌の新型コロナウイルス感染症に関する情報等を外国語に翻訳し、情報提供する活動や地域の催しへの参加等、留学生が地域や日本人学生と関わりを持つ機会を設定することで、日本社会で生きるための力を醸成しており、「聖学院大学の理念10ヵ条」に照らして、評価できる。


ここがポイント

  • "2017(平成29)年度に開設した留学生センターでは、留学生により良い生活環境・学修環境を提供するため、必要な支援を実施している。
  • 留学生同士によるピア・ティーチングや、地域の催しへの参加等、留学生が地域や日本人学生と関わりを持つ機会を提供し、留学生の人間関係づくりを促進している。
  • 留学生が日本社会で生きるための力を醸成する、大学の理念に沿うものである。

大学からのコメント

【留学生の3つの力を育てる】

 聖学院大学の「留学生センター」は、留学生の最も身近な相談窓口として、学生生活一般から、ビザ更新の在留手続き、就職活動まで包括的なサポートを提供しています。このような留学生向け支援の整備を進めてきた本学は、外部評価組織からも高く評価されています(一般財団法人日本語教育振興協会「日本留学AWARDS」2018年度大賞)。

 また、日本語学習会や、地域イベントへの参加、地域の社会活動(上尾市)への協力・貢献、さらに「学生による学生サポート」を促進して、留学生に必要な3つの力(能力)を高めています。

・日本語の能力をさらに高める

・日本社会で生きるための力をつける

・日本と地域社会に貢献する力をつける



【日本語学習支援、地域貢献、ピア・ティーチング体制】

 留学生センターでは、本学の日本語教員と緊密に連携し、日本語能力検定(JLPT)向けの日本語学習会を実施しています。この取り組みは、同検定の受験者と合格者(N1)の増加へ繋がっています。

 また、地域社会との連携や社会貢献を促進しています。なかでも、本学が包括的連携協定を締結しています上尾市との連携事業が特に活発です。その一つは同市が発行する外国人市民向けの広報誌「ハローコーナーニュース」のベトナム語版作成への協力です。市民共同推進課と連携し、2020年秋から本学の留学生が日本語教員の指導のもと、上記広報誌のベトナム語訳の作成に携わっており、毎月1回のペースで発行されています。

 さらに、地域における文化交流・社会貢献に積極的な学生たちを「チーム留学生センター」として組織化・支援しています。これによって留学生のチームワークと社会参画を促し、地域社会における異文化交流ならびに日本文化の習熟増進を図っています(さいたま北商工共同組合「さいたまKI-TAまつり」への参加等)。

 そして、「チーム留学生センター」「日本語学習会」を中心とする、「学生による学生の支援」を促進しています。留学生同士、また留学生と日本人学生とが互いに支え合い、教え合うという「ピア・ティーチング」体制を拡充しています。

 これらの留学生センターの支援事業によって「留学生に必要な3つの力」を育んでいます。在学中も、そして卒業後も、日本の地域社会、また国際社会で活躍できる、社会的責任と協調性・リーダーシップを発揮できる学生の育成を進めています。





写真:「チーム留学生センター」の学生たち


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