同シンポジウムでは、台湾、日本、タイ、マレーシアの大学関係者を招き、今後の高等教育の発展のポイントを、①国境を越えたコミュニケーション、②デジタル化・パンデミック時代における危機と機会、③教育における持続可能な発展のための戦略の観点から議論しました。
本協会がホストを務めたセッション2(デジタル化・パンデミック時代の危機と機会)では、マレーシア資格機構(MQA)のDr. Khairul Salleh Mohamed Sahari氏と、国際教養大学のモンテ・カセム学長をプレゼンターに迎え、モデレーターを同志社大学の山田礼子教授にお務めいただきました。Dr. SahariからはCOVID-19パンデミック後のマレーシアにおける質保証活動の推進・改革の状況についてを、カセム学長からは、国際教養大学におけるデジタル・テクノロジーを活用した人間社会の価値創造に関する事例をご紹介いただくなど、大変示唆に富むご報告をいただきました。
今回のシンポジウムには、ヨーロッパやアジア諸国の15カ国から約650名に参加いただきました。各セッションにおける議論を通じて、質保証機関は、高等教育機関において質の高い持続可能な教育を提供するための重要な役割を担っているということをあらためて確認することができました。今後もこうした国際シンポジウムを継続的に開催し、日本の大学の質向上に寄与できるよう取り組んでまいります。